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危険性や毒性は?安息香酸ナトリウム入り食品・化粧品・シャンプー

栄養ドリンクや清涼飲料水

疲れているときや風邪を引いているとき、栄養ドリンクを飲むことはありませんか?

最近、コンビニなどで女性向けのかわいいパッケージの栄養ドリンクも沢山見かけます。

この栄養ドリンクや清涼飲料水等の保存料として添加されている安息香酸ナトリウム(安息香酸Na・あんそくこうさんなとりうむ)。

天然に存在しない食品添加物なのですが、安全性はどうなのでしょうか?

食品以外のシャンプーや化粧品の防腐剤としても使われている「安息香酸ナトリウム」について、危険性や毒性を調べてみました。

(記事内に商品プロモーションを含む場合があります)

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安息香酸ナトリウムとは

安息香酸、安息香酸ナトリウムは、食品添加物に指定されている保存料です。

安息香酸は水に溶けにくいので、ナトリウム塩にしたのが安息香酸ナトリウム(安息香酸Na)です。

安息香酸類は、様々な菌の繁殖を抑えて腐るのを防ぎます。

栄養ドリンクは、栄養成分が多く含まれているので腐りやすいため、安息香酸Naがよく使われています

また、安価なので昔からよく保存料として使われています。

安息香酸ナトリウム 危険性

安息香酸ナトリウムの危険性・毒性

安息香酸Naには、どのような危険性や毒性が疑われているのでしょうか。

安息香酸ナトリウムとビタミンC

2006年3月、英国などで清涼飲料水からベンゼンが低濃度検出されることが公表され、一部製品の自主回収が要請されました。

生成の原因は保存料である「安息香酸ナトリウム」と、酸化防止剤である「ビタミンC」の反応によるものでした。

その後、厚生労働省が国内で流通する栄養ドリンクや清涼飲料水を分析調査し、安息香酸とビタミンCが添加されている清涼飲料水31銘柄のうち、1銘柄から日本の水道水質基準およびWHOの飲料水ガイドライン値(10ppb)を超えるベンゼンが検出されました。

厚生労働省は、その製品の販売者に対し、製品の回収や今後の製品の改良などを行うよう要請する騒動がありました。

安息香酸ナトリウムは、飲料水中でビタミンCと結合すると有害な「ベンゼン」に変わります

この「ベンゼン」は、自動車の排気ガスなどにも含まれていて、大気の汚染による健康被害にも関係がある物質です。

ベンゼンが体の中に取り込まれると、異物となって体内を巡り、白血病などの発がん性のリスクが高まると考えられています。

しかし、ドイツ連邦リスク評価研究所 (BfR)は、現時点での安息香酸ナトリウムの危険性は評価できないほど小さいとしています。

安息香酸ナトリウムと合成着色料

子供が、合成保存料の「安息香酸ナトリウム」と、合成着色料である「タール色素」を同時に摂取した場合、注意欠陥・多動性障害(授業中に教室内をうろうろしたりする)になる可能性があるという研究報告がありました。(2007年、英国食品基準庁より)

注意欠陥・多動性障害の子供は、安息香酸を保存料として使用されている食品は避けたほうがいいと勧告しています。

しかし、欧州食品安全当局(EFSA)は同じ研究報告を評価し、研究結果の一貫性の無さなどから根拠にはならないと発表されました。

 

タール色素の危険性については、下の記事で説明しています。

保存料が入っていない方が危険?

栄養ドリンクや清涼飲料水等は、栄養分が多くさまざまな菌が繁殖しやすいので保存料が入っていない方が逆に危険だという見解もあります。

安息香酸Naが使用されていない市販の栄養ドリンクを見つけるのは難しいです。

常温で栄養分が多いものを販売するには、どうしても必要なようです。

安息香酸Naが使われている食品

栄養ドリンク

日本国内では、キャビア、マーガリン、清涼飲料水、シロップ、醤油、菓子製造に用いる果実ペーストに使用できます。

対象ごとに使用量も設定されています。

安息香酸ナトリウムの使用基準

  • キャビア:2.5g/kg
  • マーガリン:1.0g/kg
  • 清涼飲料水、シロップ、しょう油:0.60g/kg
  • 菓子製造に用いる果実ペースト:1.0g/kg

マーガリンは、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウムなどを併用する場合は、安息香酸とソルビン酸の使用量の合計が1.0g/kg以下と決められています。

シャンプーや化粧品にも含まれる

化粧品

ほとんどのシャンプーや化粧品の成分表には「安息香酸Na」と書かれています。

腐らないように、製品の品質を安定させる防腐剤として利用されています。

安息香酸Naは、口から摂取した場合に危険性が疑われています。

なので、シャンプーや化粧品の場合は、食品ほど毒性を心配する必要はないと言えます。

成分表示は、含有量の多い順に表記されているので、その点も注意して確認してみると良いでしょう。

 

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まとめ

いかがでしたか?

安息香酸ナトリウムは、食品以外に、化粧品・シャンプーにも使用されていました。

大量に摂取しなければ安全性に問題はないと思いますが、やはり積極的には取らない方が良さそうです。

疲れているときや風邪を引いているとき、栄養ドリンクや清涼飲料水に手を伸ばしがちですが、他のもので栄養がとれないかを検討することをおすすめします。

 

食品の危険性や添加物が気になる方は、下の記事もチェックしてみて下さい!

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ハピモノ編集部

コスメコンシェルジュや加工食品診断士の資格を持った専門家で構成。無添加やオーガニックの食品・化粧品など、イイモノの知識や情報、人気おすすめ商品などを流行も取り入れ発信します!

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