どれが安全?食品防腐剤「保存料」種類一覧!食品添加物の危険性
(記事内に商品プロモーションを含む場合があります)
食品添加物である食品防腐剤。
原材料名の表示欄に、「保存料」と記載されているのをよく見かけますよね。
この食品防腐剤「保存料」には、ソルビン酸、安息香酸(あんそくこうさん)やしらこたん白などさまざまな種類がありますが、どれが安全なの?と思っていませんか。
加工食品をはじめとした多くの食品はこの食品防腐剤「保存料」によって守られています。
一方、保存料不使用をアピールした商品もあり、「保存料」の危険性が心配になってしまいます。
今回は、この保存料とは一体どんなもので、どんな種類があり、どのような危険性があるのかご紹介します。
(記事内に商品プロモーションを含む場合があります)
目次
食品防腐剤「保存料」とは?
食品防腐剤「保存料」とは、菌の成長や繁殖を抑えて食品の腐敗や変質を防止するといった、静菌作用を持つ食品添加物のことです。
ハムやウインナーなどの食肉製品をはじめ、ドーナツなどのお菓子類、キムチなどの漬物類など、さまざまな加工食品に使用されています。
なお、「保存料」は、コンビニのお弁当やおにぎりなどにも含まれています。
このような保存性が高くない食品には、比較的短時間の保存性を向上させる日持ち向上剤として使用されます。
精肉や豆腐といった生鮮食品には使用されません。
食品防腐剤「保存料」の危険性
保存料には「人体に無害、かつ食品を食べられる状態でなければならない」という規定があります。
ですが中には安全性が疑われ、海外ではその使用を禁止されている「保存料」もあります!
例えば、安息香酸類(安息香酸、安息香酸ナトリウム)は以前、厚生省でも「発がん性」や遺伝子が突然変異する「変異原性」があるとされていた「保存料」です。
ビタミンCと反応すると、ベンゼンという白血病の原因の一つとされている物質に変化する可能性があるとされており、非常に毒性が強いです。
ソルビン酸類(ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム)は、数多くの食品に使われていた「保存料」ですが、これも発がん性があるとされ免疫障害などを引き起こす原因にもなり得るそうです。
さらに現在の医療でも治療法が解明されていない膠原病(こうげんびょう)という免疫障害がありますが、ソルビン酸類は膠原病を引き起こす原因になるという説もあります。
なお、ソルビン酸類(ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム)は亜硝酸ナトリウムと反応すると発がん性の危険性が高くなる恐れもあるそうです。
関連記事
【亜硝酸ナトリウムの危険性】亜硝酸Naの使用基準・致死量は?
このように日本では安全とされて使用されているものでも、海外では危険とみなされ使用が禁止されているものもあります。
なので、ソルビン酸類(ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム)や安息香酸類(安息香酸、安息香酸ナトリウム)など毒性や危険性のある「保存料」は、できるだけ避けるようにする方がいいでしょう。
保存料の種類
食品防腐剤「保存料」には、さまざまな種類があり、その種類によってどんな食品に適しているのかもまた違います。
では「保存料」にはどのような種類があるのかを見てみましょう。
ソルビン酸
ソルビン酸類には、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウムの3種類があります。
ソルビン酸類は、以前はもっとも多く使われている「保存料」で、ソルビン酸類には菌や微生物の成長を妨害する働きがあります。
なお、ソルビン酸類は亜硝酸と反応することで発がん性物質に変化します。
近年ではこの危険性によってソルビン酸類を使用した食品は減ってきているそうです。
食品表示:
保存料(ソルビン酸)
保存料(ソルビン酸カリウム)
保存料(ソルビン酸カルシウム)
関連記事
毒性あり?食品添加物保存料ソルビン酸K(カリウム)の危険性
安息香酸(あんそくこうさん)
安息香酸類には、安息香酸、安息香酸ナトリウムの2種類があります。
安息香酸類は、微生物や菌の繁殖を抑える力がとても強く、昔から「保存料」として使用されています。
なお、安息香酸類は、ビタミンCに反応すると発がん性を持つ猛毒であるベンゼンに変化します。
また、骨髄の細胞の働きに悪影響を与えて、白血病のリスクを高めてしまいます。
清涼飲料水、醤油、マーガリン、キャビア、シロップ菓子を製造する際に使用する果実ペーストに使用されます。
食品表示:
保存料(安息香酸)
保存料(安息香酸ナトリウム)
関連記事
危険性や毒性は?安息香酸ナトリウム入り食品・化粧品・シャンプー
しらこたん白
しらこたん白とは、魚類の精巣から抽出した塩基性たんぱく質を主成分とする「保存料」のことです。
かまぼこなどの魚肉練り製品、でんぷんを多く含む食品に使用されます。
天然保存料で、安全性は高いとされています。
食品表示:
保存料(しらこたん白)
保存料(しらこ)
保存料(プロダミン)
保存料(核たん白)
保存料(しらこたん白抽出物)
プロピオン酸
プロピオン酸類には、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウムの3種類があります。
カビや芽胞菌という、熱に耐性を持つ細胞を作る菌の成長を妨げる効果があります。
パン、チーズ、洋菓子に使用されます。
今のところ、危険性を示すデータはありません。
食品表示:
保存料(プロピオン酸)
保存料(プロピオン酸ナトリウム)
保存料(プロピオン酸カルシウム)
デヒドロ酢酸ナトリウム
デヒドロ酢酸ナトリウムは、「保存料」の中でも毒性が強く、海外では使用を禁止している国がほとんどです。
デヒドロ酢酸ナトリウムには、チーズなどに含まれる食中毒による致死率が非常に高いリステリア菌に対して効果があります。
チーズ、バター、マーガリンに限り使用されます。
なお、毒性は強いですが、デヒドロ酢酸ナトリウムは、他の「保存料」よりも厳格に使用量が制限されています。
含まれているとしてもごく微量なので、デヒドロ酢酸ナトリウムが含まれている食品を口にしたからといって嘔吐(おうと)や痙攣(けいれん)などといった症状が現れるのはごくまれです。
毎日摂取しても問題はありませんが、マーガリンなどの大量摂取は、生活習慣病を引き起こす恐れがあるため摂取する際は節度を守りましょう。
食品表示:
保存料(デヒドロ酢酸ナトリウム)
ナタマイシン
ナタマイシンは、カビの繁殖や酵母を抑制する効果があります。
吐き気や嘔吐などの症状を引き起こす危険性があります。
「保存料」として含まれている程度の量であれば、人体への害はないとされていますが、他の「保存料」とは違い実証出来る研究結果がないため摂取を控える方が無難です。
そのせいか2005年に使用が認められましたがあまり使用されていません。
チーズの表面部分の処理に限定し使用されます。
食品表示:
保存料(ナタマイシン)
保存料(ピマリシン)
ポリリジン
放線菌を発酵して生成されています。
ポリリジンは、多くの菌に効果を発揮しますが、カビには効果がないようです。
なお、ポリリジンには使用基準が定められていないため数多くの食品に使用されます。
熱への耐性もあるため、中でも加工食品に使用されることが多いです。
食品表示:
保存料(ポリリジン)
保存料(ポリリシン)
保存料(ε-ポリリジン)
保存料(ε-ポリリシン)
ナイシン
乳酸菌を発酵させて生成するペプチド性抗生物質です。
ナイシンは、非常に優れた抗菌作用を持つだけでなく、抗がん効果もあるとされています。
洋菓子、糖類やでんぷんを主原料とする生洋菓子、乳脂肪が主原料のホイップクリーム、卵加工品、食肉製品、チーズ、ドレッシング類、ソース類に限り使用されます。
食品表示:
保存料(ナイシン)
パラオキシ安息香酸
パラオキシ安息香酸エステル類には、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピルの5種類があります。
まとめてパラベンと表記される場合もあります。
果実ソース、シロップ、清涼飲料水、お酢に限り使用されます。
食品表示:
保存料(パラオキシ安息香酸イソプロピル)
保存料(パラハイドロキシ安息香酸イソプロピル)
保存料(イソプロピルパラベン)
※他にイソプロピルをエチル、プチル、プロピル、イソプチルとも言い替えます。
カワラヨモギ抽出物
キク科のカワラヨモギを室温でエタノール、または含水エタノールを用いて抽出して生成する「保存料」です。
水蒸気蒸留で生成する場合もあります。
カピリンという非常に毒性が強い物質に有効です。
みかんなどの柑橘類の収穫後の腐敗を防止するために使用されます。
食品表示:
保存料(カワラヨモギ抽出物)
保存料(カワラヨモギ)
ヒノキチオール
ヒノキチオールは、抗菌作用が極めて高い「保存料」です。
くり返し使用してもヒノキチオールに耐性を持つ菌が滅多に出現せず、今後使用量が増加することも予想されています。
ヒノキチオールには、胎児に奇形が起こる危険性がある催奇形性(さいきけいせい)作用があるとされていますが、食品添加物として摂取する程度の量であれば問題はないとされています。
ですが妊娠中の方は、摂取を控えても良いかもしれません。
お菓子類、生鮮食品の包材に使用されます。
食品表示:
保存料(ヒノキチオール)
保存料(ツヤプリシン)
まとめ
いかがでしたか?
食品添加物の一つである食品防腐剤「保存料」には、ソルビン酸、安息香酸やしらこたん白だけではなく色々な種類があります。
種類によって使用される食品も違います。
危険性を示すデータがない食品添加物でも、他の食品添加物を同時に摂取した時の危険性については未確認の部分があります。
そのため、食品を購入する時は、できる限り食品添加物が少ないものを選ぶことをおすすめします。
食品の危険性や添加物が気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい
↓↓↓