パンのショートニングとは?害や危険性、代用品、トランス脂肪酸との関係
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甘党の方は、なかなか甘いものを止めれないですよね?
クッキーや菓子パン、食パンなどの原材料名に書かれてあるショートニングには、アレルギーなどの健康被害の危険性が潜んでいると言われています。
今回は、ショートニングの害や危険性やショートニングに含まれているトランス脂肪酸について解説します。
そして、健康に気をつけながら、甘いものを食べたいという方は必見!
代用品、ショートニングを使用していない市販クッキーについてもご紹介します。
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目次
ショートニングとは
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ショートニング
ショートニングは、主に植物油を原料としたクリーム状の食用油脂です。
パンや焼き菓子の製造などにバターやラードの代用として利用されています。
ショートニング(shortening)のshortには、『サクサクする、ぼろぼろする』という意味があるように、焼き菓子に使用するとさっくりと焼き上がります。
焼き上がりや食感もよく、安価なので多くの加工食品に使われています。
製造方法は、液状の植物油を固形状にするため、水素添加を行い化学的に生産されています。
つまり、ショートニングは、天然のものではなく、「人工油脂」ということになります。
水素添加の処理時に、心臓疾患のリスクを高めるといわれる「トランス脂肪酸」が生成されるので、健康被害の危険性が指摘されています。
食品への使用は、北アメリカやヨーロッパの大半の国では、何らかの規制が設けられています。
日本では規制はなく、2007年に表示を義務付ける法律が作られただけとなっています。
体に悪い!ショートニングの健康被害や危険性
ショートニングで調理すると6ヶ月たっても腐らないと言われています。
「化学的な人工物である」という点だけが問題なのではありません。
もっと問題なのは、トランス脂肪酸が100gあたり約13gと、極めて大量に含まれていることなのです。
トランス脂肪酸を一定量摂取するとどうなるのでしょうか?
悪玉コレステロールを増やし、若年でも動脈硬化が進み、特に心臓病になりやすくなります。
ニューヨークの飲食店では使用規制されているトランス脂肪酸。
アメリカでは、トランス脂肪酸を含む油脂の食品使用について、2018年以降原則禁止と発表しました。
トランス脂肪酸とは
トランス脂肪酸とは、水素添加によって製造されるマーガリン、ショートニング、ファットスプレッドなどに多く含まれます。
これらを原料とする洋菓子類、スナック菓子、生クリーム、コーヒーフレッシュなどにも含まれます。
人工的に作り出されるトランス脂肪酸は、水素添加によって硬化された脂肪分子が、プラスチックに構造が酷似しているため、「狂った油」「プラスチック油」と言われています!
生活習慣病の予防のため、WHO(世界保健機関)は、トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告をしています。
30~49歳女性の場合、1日の推定エネルギー必要量は、2,000カロリーなので、一日当たりの摂取量は、約2グラム未満となります。
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トランス脂肪酸が多く含まれる食べ物
・マーガリン、ファストスプレッド、ショートニング、マヨネーズなどの油脂
・クッキー、ショートケーキ、デニッシュ、ドーナツなどの洋菓子、菓子パン類
・ホイップクリーム、コーヒークリームなどの植物油脂由来のクリーム類
・フライドポテト、チキンナゲット、フライドチキンなど外食系の油が使われているもの
・カップラーメン、レトルトカレーなどのインスタント食品
・ポテトチップス、ポップコーンなどのスナック菓子
・冷凍チキンなどの冷凍食品
このように、様々な食べ物にトランス脂肪酸が多く含まれています。
トランス脂肪酸を取りすぎると
動脈硬化や心臓病のリスク
「悪玉」のLDLコレステロールを上昇させ、「善玉」のHDLコレステロールを減らすので、動脈硬化や心臓疾患のリスクがとても高くなります。
アレルギーの原因
私たちの皮膚などの細胞膜は摂取した脂質からできています。
その細胞膜を形成する時、トランス脂肪酸を使ってしまうと不安定な細胞膜になってしまい、免疫機能を狂わせ、アトピーなどのアレルギー症の原因になる疑いがあります。
認知症になりやすい
米国医学雑誌Neurology誌(2004年5月11日号)では、トランス脂肪酸をたくさんとっている人ほど、認知機能が早く低下する「認知症のリスク」があることを伝えています。
米国心臓協会主催の学会(2014年11月18日)では、トランス脂肪酸の摂取量が多い人ほど記憶力が低下する傾向にあるとした研究結果が発表されました。
老化やガンの原因に
トランス脂肪酸は大量の活性酸素をつくり出し、それ自体が体を酸化させます。
体が酸化すると老化を促進し、活性酸素は、がん、糖尿病、脳への悪影響もあります。
ショートニングの代用品
ショートニングは危険といっても、手作りするときは、パンやお菓子をサクッと軽い仕上がりにしたいですよね。
次のようなショートニングの代用品があります。
- バター
- ココナッツオイル
- サラダオイル、オリーブオイル、ごま油など液体植物油脂
など
また、トランス脂肪酸がほとんど含まれないオーガニックのショートニングもあります。
オーガニック・ショートニング
オーガニックマウンテン ショートニング
原料はパーム油のみ。非遺伝子組換え。
コロンビア産。有機JAS認証。
ショートニングを使用していない市販クッキー
純国産 北海道バタークッキー
北海道産の小麦粉、バター、砂糖大根糖、卵、宗谷の塩。
北海道原料100%のクッキー!
トランス脂肪酸を多く含むマーガリンやショートニングを使用していません。
ナチュラルクッキー珈琲
有機パーム油使用、国内産小麦粉使用、卵・乳製品不使用
有機コーヒーを使用した、ちょっぴり大人の味。
太田油脂 MSこめ粉ロールクッキー
国内産の米粉とさつまいもペーストを使ったほんのり甘いロールクッキー。
国内産の米粉、てんさい糖、さつまいもを使っています。
foodmood(フードムード)菜種油のクッキー
東京都国立市の『foodmood(フードムード)』の店主で料理家の「なかしましほ」さんが、菜種油を使ったクッキーを作られています。
菜種油を使ったクッキーレシピ動画を下の記事では紹介しています。
菜種油は危険?健康美容効果は?国産なたね油やクッキーレシピを紹介
マーガリン・ショートニングを使用していない食パン
セブンゴールド 金の食パン
マーガリンやショートニング、イーストフードも使用していません。
原材料
小麦粉、砂糖、バター、発酵風味料、クリーム(乳製品)、はちみつ、食塩、パン酵母、脱脂粉乳、麦芽エキス、(原材料の一部に大豆を含む)
2枚で128円と少々お高いですが、コンビニで手軽に買えるのは嬉しいですね。
海外で禁止?イーストフードの害や危険性、ドライイーストとの違いとは
まとめ
いかがでしたか?
パンやクッキーに使われているショートニングの害や危険性、代用品についてご紹介しました。
ショートニングに含まれているトランス脂肪酸が、動脈硬化や心臓疾患、アレルギーなどのリスクを高めるので体に悪いと言われています。
できるだけ、少しでも良い油の代用をおすすめします。
また、トランス脂肪酸の一日当たりの摂取量(30~49歳女性の場合約2グラム未満)も守っていきたいですね。
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