オイルプリングは効果なし?好転反応、やり方や歯磨きのタイミング
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あなたは、オイルプリングという美容方法をご存知ですか?
数年前にメディアで取り上げられて話題になった、オイル美容の一つで、ココナッツオイルやごま油、オリーブオイルなど植物性オイルを使って行うオーラルケア。
日本で人気の海外モデル、ミランダ・カーさんをはじめ、国内では道端ジェシカさんなど、有名人も行っていることで一気に有名になりましたが、元々はインド古来から伝わる健康法なのです。
虫歯予防などの様々な効果が期待される中、賛否両論も多いオイルプリング。
今回、改めてオイルプリングの効果、やり方、歯磨きのタイミングなどを調べ、筆者が実際に体験してみました。
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目次
オイルプリングとは
植物性のオイルでオーラルケアをすることを「オイルプリング」といいます。
オイルを口に含んでうがいをするのですが、口の中をオイルで掃除する、といった感じでしょうか。
日本では、海外セレブが行っている美容方法として多数のメディアで取り上げられました。
オイルプリングは、元々はインドの古来から伝わる美容・健康方法のアーユルヴェーダで行われていた、「ガンドゥーシャ」というものを参考にした方法。
モデルのミランダ・カーさんをはじめ、“海外セレブはココナッツオイルでオイルプリングをする”と紹介されたことで、日本でオイルプリングというとココナッツオイルで行うものがメジャーになっています。
オイルプリングの効果
オイルプリングが注目されたのは、期待できる効果が豊富にあるからだと思います。
主に紹介されている期待できる効果は以下の通りです。
- 歯周病、歯肉炎、虫歯治療など歯の疾患予防
- 歯のホワイトニング
- 顔の筋肉を動かして、ほうれい線やしわを予防
- 脳の活性化
- のどや口内の乾燥を予防
- 抜け毛、白髪の予防
- 免疫力を上げて花粉症を予防
特に歯に関するトラブルを予防する、と言われています。
歯周病や歯肉炎などは、口の中の菌が原因となることが多いため、オイルプリングで口内の菌を除去して防ぐ、という理論になるのでしょう。
オイルプリングは歯のトラブルに効果がない?
しかし、専門医の意見では、オイルプリングだけで歯のトラブルを完全に治すことは難しいとされているのです。
医学的根拠では、虫歯菌が口内に存在しているメカニズムから、オイルプリングによる虫歯菌除去の効果を否定しています。
歯科医師の方によると、虫歯菌は歯の表面に付着しているものではなく、細菌同士で集まった水垢(みずあか)のような状態になって存在しているそうです。
その状態は、バスタブに付く水垢に例えられるほど落ちにくいもの。
結果、うがいだけで取り除くのは難しいそうなのです。
歯医者に行かずにオイルプリングだけで虫歯が治る、という効果は期待できないのかもしれませんが、オイルプリングによって、歯についた汚れが落ちやすくなるので、まだできていない虫歯や歯肉炎の予防にはなるのではないか、と思います。
歯のホワイトニングに関しても同じ意見が多く、既に歯が黄ばんでしまっている人の場合は、専門医によるホワイトニング施術を受けたほうが良いとのことです。
オイルプリングによる歯への効果に関しては、過信してはいけないということですね。
参考:エキサイトニュース
オイルプリングの好転反応
オイルプリングを始めて、しばらく経つと体の不調を感じることがあります。
これが好転反応です。
好転反応は、体が良い方向へ向かう途中に一時的に起こるもの。
オイルプリング以外でも様々なダイエット・美容方法で見られる現象の一つと言われています。
オイルプリングの好転反応として、よく挙げられているのは、以下の症状です。
- 頭痛
- 吐き気
- 下痢
- 眠気やだるさ
- 肌荒れ
- 歯の詰め物がゆるくなる
- 口内炎
このような症状は、元々体の中で不調気味だった部分で起こることが多いそう。
症状が治まる期間は人それぞれですが、好転反応が起こっているのかも、と自覚して少しの間だけ様子見をする必要があります。
歯の詰め物がゆるくなる、という症状はオイルプリングによって歯茎がキュッと引き締まることが関係しているようです。
実際、オイルプリングを続けた方で、歯医者さんに「歯茎が引き締まってきた」とほめられたという話もあります。
好転反応が起こる期間は人それぞれで、いつまで続くかハッキリ明確な期間は不明です。
もし、あなたがオイルプリングを始めて、好転反応の症状を強烈に感じて我慢できないほどつらい、いつまでも良くならないという場合は、オイルが体に合わない可能性があるので、すぐに中止しましょう。
特に、うつっぽい気分が続くというときは無理に続けないようにしてください。
オイルプリングのやり方と歯磨き
オイルプリングを行うのは朝の起床後がベストだと言われています。
起床後の口内にはたくさんの細菌が発生しています。
細菌や汚れを除去するために、オイルプリングで口内をクレンジングするということです。
インドのアーユルヴェーダでは、朝の起床時には体内の毒素や老廃物が口内に移動する、と考えられているそう。
しかし、初めての方はまず自分がやりやすい時間帯に行ってみて、オイルプリングを実際に体験してみることが大切だと思います。
ステップ1. 水を飲んで唾液の分泌をスムーズにする
唾液は口の中の細菌を除去するサポート役。起床後は口の中が乾燥していることが多いので、水を飲んで唾液を出しやすくしましょう。
しかし、起床後の口の中は菌だらけなので、水を飲む前に軽くうがいをしてください。
ステップ2. オイルを口に含む
ココナッツオイルを大さじ1、または小さじ2~3取り出して口に含みましょう。
ココナッツオイルは固形でも口の中の温度ですぐになめらかに溶けます。初心者の方は、少ない量から始めてみてください。
ステップ3. オイルでマウスウォッシュ!
オイルを口の中でくちゅくちゅと動かします。
口の周りの筋肉を動かすようにする、舌で歯茎をなぞるようにすると、ほうれい線予防に効果的です。
合計15分~20分間行いますが、それは最終目標。
慣れない間は5分程度と少ない時間でもOKだそうです。
注意することは、オイルを飲み込まないこと。
オイルには口の中の細菌が付着しているからです。
また、口を動かして苦しくない量のオイルで行いましょう。
ステップ4. オイルを吐き出す
オイルプリングが終わったら、口の中のオイルを紙かビニール袋に吐き出して捨てます。
排水溝に捨てると詰まりの原因になる可能性があるので注意!
水で軽くうがいをしたら完了です。
一日に最低一回は行いましょう。
歯磨きはいつやる?
歯磨きはオイルプリング後に行いましょう。
オイルによって歯の汚れが浮き出て落ちやすくなっているため、歯磨きで汚れをしっかり落とせます。
オイルプリングをやったから、歯磨きは適当でOKというわけではありません。
いつも通り丁寧に行いましょう。
オイルの種類
ごま油
ごま油を使ったオイルプリングは、インド方式です。
ごま油は普段私たちが調理に使っている茶色のごま油の他に、白いごま油があります。
オイルプリングに使用するのは、白いごま油です。
さらに、オイルプリングを行うために加熱処理をする必要があります。
加熱処理をすることで、ごま油に含まれる抗酸化物質(アンチエイジングに効果的と言われている物質ですね)の一つ、セサモリンがセサモールという物質に変化・増量すると言われているのです。
成分だけではなく、加熱することでオイルがサラッとなめらかになるので、使いやすさもアップします。
ごま油を鍋に入れて、温度計を確認してかき混ぜながら温めてください。
温度が100度になったら火を止めて、冷ましたらボトルに詰め替えて使います。
熱々のまま使用するのはNG!火傷に注意して作業してくださいね。
オリーブオイル
オリーブオイルでオイルプリングをする場合は、ごま油のように加熱処理をする必要がありません。
また、年中液体のまま保存できるので、口に含みやすく、比較的使いやすいオイルだと思います。
オリーブオイルにはピュアオリーブオイルとヴァージンオイルの2種類がありますが、使用するのはヴァージンオイルの方です。
精製されていないため、オリーブオイル本来の成分がそのまま残っています。
他のオイルに比べてトロッとしているので、喉の乾燥にも効果的のようです。
乾燥する時期に使用してみるといいかもしれません。
ココナッツオイル
現在アメリカや日本でオイルプリングというと、ココナッツオイルを使用する方法がメジャーになっています。
それはココナッツオイルに含まれる栄養成分が豊富なことと、口にしやすい風味の良さが理由だと思います。
ココナッツオイルには、ラウリン酸という脂肪の成分が豊富に含まれているのですが、このラウリン酸には強い抗菌作用があると言われています。
そのため、ココナッツオイルを口に含んでうがいをすると、口の中の細菌を除去する効果が他のオイルに比べてアップすると考えられる、ということです。
ひまし油
ひまし油とは、トウゴマの種から抽出されたオイルで、英語ではキャスターオイルと呼ばれています。
日本では、マッサージオイルとして使われることが多いそうで、一般的にはあまり知られていないオイルかもしれません。
効果は、腰痛、便秘、肌トラブルの改善、歯肉炎など、様々な効果が挙げられています。
実際、ひまし油でオイルプリングを行っている方もいるようですが、他のオイルと比較するとひまし油によるオイルプリングは一般的ではない様子。
情報が少ないため、初心者の方は、まずは他のオイルでトライした方がいいかもしれません。
オイルプリング、やってみました!
今回、筆者も実際にオイルプリングを行ってみました。
使ったオイルは、エキストラヴァージンココナッツオイル。
朝、起床後に水でうがいをしたあと、ココナッツオイル小さじ2を使用。
口の中でオイルをくちゅくちゅしながら、ニュースをチェックしたり、朝の掃除、お弁当の準備をしていました。
5日間しか行っていないので、大きな効果はまだ感じていません。
ですが、オイルプリングを行うようになってから、口臭が少なくなったように感じます。
ココナッツオイルは、オイルプリングに使われるオイルの中でも特に抗菌作用が高い、と言われているからでしょうか。
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また、オイルを口の中で動かして顔の筋肉を使うので、朝起きたときのむくみが解消されたように感じます。
続けることでほうれい線予防になりそうです。
使用感は、ココナッツのさわやかな風味で口にしやすく、うがい後もスッキリと感じました。
今の季節はココナッツオイルは固形なので、比較的扱いにくいかな?と思ったのですが、口に入れて数秒で溶けるので楽チン。
オリーブオイルでも一度行ってみたのですが、個人的にそのまま口にするにはクセがあるかな、と思いました。
今のところ好転反応は出ていません。
ひとつ、困ったなと思ったのは、オイルプリング中のくしゃみ。
オイルプリング初日に、うがい中にくしゃみを出してしまって、口の中のオイルがそのまま飛び出てしまうというトラブルが起こってしまいました・・・。
滅多に起こることではないと思いますが、万が一くしゃみが出そうになったらお気をつけください。
これからもしばらく、ココナッツオイルでオイルプリングを続けたいと思います。
まとめ
今回は、オイルプリングの効果からやり方まで解説いたしましたが、いかがでしたか?
オイルプリングは無添加でできるマウスウォッシュなので、オーガニック美容にこだわる方にはピッタリのオーラルケアだと思います。
虫歯など、歯のトラブルに対する効果をはじめ、オイルプリングの効果は現時点では賛否両論があります。
しかし、今後オイルプリングの研究が進むことでいくつかの効果が実証されるかもしれません。民間療法の一つと考えると良いでしょう。
使うオイルは、ココナッツオイル・ごま油・オリーブオイルと色々な種類がありますが、まずは口にしやすいココナッツオイルで始めるのがオススメです。
私自身はまだ好転反応を感じていませんが、もしあなたが好転反応を感じて辛い、我慢できないと思ったら使用を控えてくださいね。
お手軽美容・健康法のオイルプリング、まずは一週間と短い期間だけでもお試しください!
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