毒性・危険性は?食品添加物「炭酸カルシウム」の効果や用途、使用基準
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あなたは食品添加物である炭酸カルシウムを知っていますか?
その用途は幅広く、食品だけではなくさまざまなものに含まれています。
食品添加物なのに食品以外にも使用される炭酸カルシウム、それは一体何なのでしょうか?
今回は、食品添加物「炭酸カルシウム」の用途や効果、その使用基準、その毒性や危険性について説明します。
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目次
炭酸カルシウムとは
炭酸カルシウムとは、カルシウムに炭酸イオンを含ませた化合物です。
炭酸イオンを含む化合物は、炭酸塩と呼ばれます。
炭酸カルシウムは自然界にも存在しますが、食品添加物である炭酸カルシウムの原料は、石灰石を原料に作られています。
日本で食品添加物として使用される炭酸カルシウムには「重質炭酸カルシウム」と「軽質炭酸カルシウム」の2種類があります。
これらはそれぞれ製造方法が違います。
「重質炭酸カルシウム」は、マグネシウムやシリカ、アルミ鉄などの不純物が少ない高純度の石灰石を粉末状にして製造します。
対して「軽質炭酸カルシウム」は、石灰石を焼いて二酸化炭素と酸化カルシウムに分離させ、酸化カルシウムに水を加えて水酸化カルシウムにしてそれを二酸化炭素と反応させて製造します。
軽質炭酸カルシウムは、この手順を踏むことによって、石灰石に含まれている不純物を除去して製造するのです。
食品添加物「炭酸カルシウム」の用途や効果
炭酸カルシウムの用途は幅広く、食品添加物であるにも関わらず、食品以外にも多岐にわたって使用されています。
今回は、用途を食品に限定して見てみましょう。
栄養強化剤
足りない分のカルシウムを補う、カルシウムを強化させるといった用途で使われます。
例えば、カルシウム入りのウエハースを良く見かけますよね。
食品には、栄養強化剤としての用途で使われることがもっとも多いです。
チョコレートやビスケットなどをはじめとした菓子類や生中華麺、ハムやソーセージといった加工品に使用されています。
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膨張剤
炭酸カルシウムから発生するガスを利用して、生地をふくらませるといった用途で使われます。
主にパンなどの発酵食品やケーキなどの菓子類などに使われていて、イーストフードに含まれることがあります。
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品質改良剤
炭酸カルシウムを加えることによって食品を柔らかくし、食感や風味を底上げするといった用途で使われます。
主に中華麺に使用されています。
基礎剤
ガムベースとも呼ばれ、チューインガムの基礎剤として使用されています。
なお、炭酸カルシウムは強化剤として使用する場合は原材料表示欄に記載する義務はありません。
そのため膨張剤やイーストフードといった言葉でまとめて表記されている場合があります。
食品添加物「炭酸カルシウム」の使用基準
食品添加物には、それぞれ使用基準が指定されています。
他の食品添加物はもちろん、炭酸カルシウムも使用基準が指定されています。
そして、その使用基準には、使用出来る食品や使用量の限度、使用する上での制限があります。
炭酸カルシウムの場合、チューインガムは容量の10%、その他の食品は容量の1%までと決まっています。
ですが厚生労働省は、近々炭酸カルシウムの使用基準を改正するようです。
食品添加物向け炭酸カルシウム 使用基準を年内撤廃へ
食品添加物に使われている炭酸カルシウムの使用基準を見直すため審議が大詰めを迎えている。
使用基準をなくして添加物として利用度を高める方向で進んでいる。
厚生労働省は安全性、海外の使用状況、使用によるメリットなどを調べ、薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会添加物部会食品添加物部会で審議し報告書を取りまとめた。
上部組織にあたる審議会での承認や改正への諸手続きが必要だが、数カ月先の改正が見込まれる。
つまり、現在取り決められている炭酸カルシウムの使用基準を全てなくして、より幅広い用途で使用出来るようにするのですね。
食品添加物「炭酸カルシウム」の毒性や危険性
使用基準の改正も見込まれている炭酸カルシウムですが、毒性や危険性はないのか不安に思う方も多いのではないでしょうか?
しかも原料が石灰石、なんて知ってしまった後ならなおさらです。
でも実はこの炭酸カルシウム、食品添加物としての原料は石灰石ですが卵の殻や貝殻と同じなんです。
卵の殻や貝殻も炭酸カルシウムで出来ているんですよ。
毒性や危険性は全くなく、身体に悪影響を与えることはありません。
使用基準がなくなれば今より幅広い用途で使われるようになりますが、毒性や危険性はなく安全なので使用基準が改正されても心配はいりませんよ。
まとめ
いかがでしたか?
食品添加物なんて身体に悪い!と思いがちですが実際はそうではないんですね。
炭酸カルシウム以外にも毒性や危険性がない食品添加物は沢山あります。
食品添加物には、食品を美味しくするためや栄養を補うために使用されます。
使用基準が改正されれば、今より沢山の食品に炭酸カルシウムが使われるようになり、食べ物がもっと美味しくなるかもしれませんね。
食品の危険性や添加物が気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい
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