副作用や危険性?プエラリアミリフィカはバストアップ効果なし?男性への効果
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あなたは、プエラリアミリフィカをご存知ですか?
バストアップに効果があるとされ、サプリメントなどによく配合されています。
ただ、このバストアップ効果は本当なのでしょうか?
また、男性にはどんな影響を与えるのでしょうか?
今回はプエラリアミリフィカの効果について、副作用や危険性、海外での規制状況について説明します。
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目次
プエラリアミリフィカとは?
タイやミャンマーなどの亜熱帯地域の落葉樹林に、自然に生えるマメ科の植物であり、一般的にはプエラリアと呼ばれています。
昔から、美容植物としてタイやミャンマーなどの女性たちに愛用されてきました。
プエラリアミリフィカは、気候や栽培環境からの影響が大きいため、プエラリアミリフィカのようなデリケートな植物は栽培が難しいとされているんです。
そのため、とても希少な植物なんです。
プエラリアミリフィカの成分は、食物繊維とショ糖が大部分を占めていますが、エストロゲンやイソフラボンも含まれていて、イソフラボンの含有量は大豆の40倍にもなるそうです。
バストアップ効果はあるの?
プエラリアミリフィカは、今では「バストアップ効果を持つ成分」というイメージが強いのではないでしょうか。
女性は10歳前後に、乳房の発達や体つき変化などの二次性徴が訪れますよね。
プエラリアミリフィカは、その二次性徴を促す効果があり、それによってバストサイズが大きくなるということです。
しかし、国立健康・栄養研究所の見解では、人間における有効性については、十分な情報は見当たらないとしています。
プエラリアミリフィカの効果
プエラリアミリフィカの効果は、バストアップだけではありません。
プエラリアミリフィカには、「植物性エストロゲン」が含まれているんです。
エストロゲンとは、女性ホルモンの一つで卵巣から分泌されています。
ある時、天然の植物にも、エストロゲンと同じ効果を持つ成分が発見されたんです。
その成分が「植物性エストロゲン」なんです。
この植物性エストロゲンにはバストアップ効果だけでなく、美白などの美肌効果や保湿効果があるとされているんです。
エストロゲンのような女性ホルモンは、更年期障害の予防や症状の緩和にも効果があります。
プエラリアミリフィカに含まれいる成分のイソフラボンも、エストロゲンと似たような働きを持っています。
バストアップ効果や保湿効果、美白効果などの美容効果はもちろん、更年期障害にも効果があります。
また、骨粗しょう症や動脈硬化、がんなどの予防にも効果があるとされているんです。
プエラリアミリフィカの男性への効果
プエラリアミリフィカは、女性に嬉しい効果が多いように見えますよね。
実は、男性が飲んでも効果が現れるんですよ。
プエラリアミリフィカは、女性ホルモンの影響で脂肪を溜めやすい身体になる傾向があり、顔つきが丸みを帯びたり体つきがふっくらとしたり、女性寄りの体つきになります。
女性に現れる美白などの美肌効果は、男性にも効果が現れるようで、肌の質の改善に役立ちます。
また、男性は体毛や髪質が硬めの方が多いです。
そこで、プエラリアミリフィカを摂取すれば、体毛が薄くなり、髪質もやわらかくしなやかになります。
つまり、男性が摂取すると、全体的に中性的になることができるんですね。
プエラリアミリフィカの副作用や危険性
最近では、プエラリアミリフィカのサプリを摂取することでの副作用や危険性が騒がれているのをご存知ですか?
2017年7月に国民生活センターが、プエラリアミリフィカを含む健康食品の安易な摂取は控えましょうと注意喚起しました。
5年間ほどで、209件の相談がよせられていて、消化器障害や皮膚障害、月経不順や不正出血などの危害事例がありました。
美容を目的とした「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品-若い女性に危害が多発!安易な摂取は控えましょう-
プエラリア・ミリフィカを含む健康食品に関する危害情報が2012年度以降の5年間あまりで209件寄せられており、特に2015年度以降増加しています。
これらの中には消化器障害や皮膚障害といった一般の健康食品でもよくみられる危害事例のほかに、月経不順や不正出血といった、女性特有の生理作用に影響を及ぼしていると考えられる特徴的な危害事例が多く見受けられます。
出典:国民生活センター
また、プエラリアミリフィカに含まれる成分は、収穫時期や産地によって効果の幅がある点も問題視されています。
特に、バストアップに興味のある20~30代の女性の被害が多いため、バストアップしたいという安易な気持ちでの摂取は控えた方が良いでしょう。
プエラリアミリフィカの副作用が現れる原因としては、過剰摂取もしくは飲む時期が原因で、引き起こされることが多いです。
ホルモンに直接作用するため、飲み方や飲む時期によっては、大きな悪影響を与えてしまうんですね。
そもそも、プエラリアミリフィカは植物性エストロゲンで、女性の卵巣から分泌されるエストロゲンとは違います。
同じ働きをすることで、脳が「女性ホルモンが分泌されている」と勘違いして、効果がもたらされるんです。
つまり、過剰に摂取するとホルモンの分泌量が多過ぎて、ホルモンバランスに悪影響を与えます。
また、ホルモンバランスが不安定な時期に摂取すると、ホルモンバランスの不安定さに拍車をかけてしまうんです。
副作用を引き起こさないためには、プエラリアミリフィカの配合量が少ないサプリを1日1粒からはじめ、量を増やす場合は過剰摂取にならないように、適切な量を必要に応じてゆっくりと増やしていきましょう。
ホルモンバランスが不安定な時は、飲まないようにすることも大切です。
女性ホルモンに影響する医薬品を飲んでいる人をはじめ、妊娠中や授乳中、小さい子供は、摂取をさけましょう。
また、国民生活センターの注意喚起を受けて、厚生労働省では、以下の方の摂取を控えるように呼びかけています。
・妊娠中、授乳中、初経前の方
・基礎疾患(例:女性ホルモンの作用で症状が悪化するおそれのある子宮体がん、子宮内膜増殖症、乳がん、血栓性静脈炎、肺塞栓症、冠動脈性心疾患、脳卒中等の疾患)がある方(現在治療を受けていない方、過去に治療を受けた方を含む)
・医薬品を服用している方
出典:厚生労働省
プエラリアミリフィカの海外での規制状況
さまざまな効果を持つプエラリアミリフィカですが、規制は国によって違うようです。
例えば、アメリカは安全性を確立する十分なデータはないながらも、あまり危険視はされていないようです。
タイでも安全性を確立する十分なデータがなく、サプリなどで使用する場合も1日の摂取量が100mgを超えないという制限が設けられています。
EUでは、新規食品として承認が下りていないため販売できず、韓国では女性ホルモン様作用を持つことから食品へ使用することが禁止されています。
また、香港では過去に健康被害があったために、摂取に関して注意するように呼びかけられているそうです。
国民生活センターが国内のプエラリアミリフィカサプリメントの12銘柄を調査すると、1日の摂取量が300mg前後の物が多く、多い物で1日600mgでした。
タイの規制である1日100mgを大幅に超えているのが、驚きですね。
まとめ
いかがでしたか?
バストアップや美肌、更年期障害など様々な効果があるプエラリアミリフィカですが、飲み方や飲むタイミングを間違えると副作用を引き起こす危険性があります。
国民生活センターが、プエラリアミリフィカを含む健康食品の安易な摂取は控えましょうと注意喚起しています。
どうしても摂取したい場合は、配合量が多い物は避け、過剰摂取にならないように気を付けましょう。