発がん性がある二酸化チタンとは?食品添加物着色料、化粧品の安全性
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あなたは、食品添加物である着色料「二酸化チタン(酸化チタン)」をご存じですか?
ホワイトチョコレートなどの白い食べ物に使われているんです。
実はこの二酸化チタン、化粧品や日焼け止め、歯磨き粉など、食品以外にもさまざまなものに使用されているんです。
二酸化チタンには、発がん性があると言われていますが、本当なのでしょうか?
今回は、着色料である二酸化チタンの用途や食品以外での使用について、その危険性や肌に与える影響について説明します。
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目次
発がん性がある!?食品添加物「二酸化チタン」とは
二酸化チタンとは、食品添加物で着色料の一つです。
鉱石を化学処理して作られた食品添加物なんです。
二酸化チタンには、食品を白く色付ける効果があり、白色の食品には二酸化チタンが使用されている可能性が高いです。
健康状態を向上させるための国連の組織である世界保健機関(WHO)では、「発がん性の可能性がある」物質に分類しています。
食品以外でも、化粧品や歯磨き粉、日焼け止めなどにも使われています。
二酸化チタンと酸化チタンの違い
食品によって、二酸化チタンまたは、酸化チタンと書かれているものに分かれます。
「二酸化チタン」と「酸化チタン」、これは同じものです。
化学式も両方とも同じで、呼び方の違いだけです。
食品の原材料表示には、着色料(二酸化チタン)もしくは着色料(酸化チタン)と記載されています。
食品添加物の着色料「二酸化チタン」の用途
先程も説明した通り、二酸化チタンには食品を白くする効果があります。
ホワイトチョコレートやマシュマロ、飴やヨーグルト、チーズや脱脂粉乳などに使用されています。
食品以外では、サプリメントのカプセルにもよく使用されています。
白いカプセルのサプリメントを見かけたら、成分表示を確認してみて下さい。
また、二酸化チタンが使用できるのは、白色に着色したい場合だけではありません。
色々な色に着色する時の下地としても使用されています。
ケチャップなどにも使用されているんです。
食品以外の二酸化チタン(酸化チタン)の使われ方
二酸化チタンは、食品以外にも使用されています。
一体どんなものに使用されているのかを見てみましょう。
化粧品
まずは、化粧品です。
美容にこだわる方にとって紫外線は大敵ですよね。
二酸化チタンは、肌に塗ることで紫外線を跳ね返す性質があります。
また、白く見せることができるといった効果もあるため、ファンデーションなどに使用されています。
二酸化チタンは、紫外線散乱剤や着色料として化粧品成分に使われています。
日焼け止め
二酸化チタンには紫外線防止効果があります。
それによって多くの日焼け止めに、紫外線散乱剤として二酸化チタンが使用されています。
歯のホワイトニングや歯磨き粉
二酸化チタンの白く着色できる性質は、歯にも効果があります。
近年では歯科クリニックだけでなく、美容サロンでも歯のホワイトニングが受けられるようになりました。
美容サロンのホワイトニングでは、二酸化チタンが使用されています。
歯科クリニックで受けるホワイトニングのように芯から白くすることはできませんが、歯の汚れを取りたいといった方のためのホワイトニングで、二酸化チタンを使用した歯磨き粉もあります。
着色料「二酸化チタン」の危険性
二酸化チタンには、発がん性があります。
それも、地球上で最も発がん性が高い物質のうちの一つとさえ言われているんです。
WHO(世界保健機関)では、「発がん性の可能性がある」物質に分類しています。
また、妊娠合併症なども引き起こしやすいとされています。
日焼け止めなどに使用される二酸化チタンは、ナノ粒子と呼ばれる非常に小さい粒子状物質ですが、これが胎盤関門を通過して胎児の神経へ影響を及ぼすとされています。
酸化チタンナノ粒子の影響: 酸化チタンを妊娠マウス皮下に投与すると、粒子が産仔の脳に移行すること、脳末梢血管周囲に異常を引き起こすこと、脳の特定の部位にカスパーゼ3陽性細胞が認められることなどが明らかになった。
出典:J−STAGE
この二酸化チタンは、少ない量でも短い期間で脳に到達することができ、細胞ストレスの数値を上昇させたり、海馬神経という記憶に関係する神経を傷付けたりすることがあります。
これによって、アルツハイマーなどの原因にもなるとされているんです。
二酸化チタン(酸化チタン)の肌への影響や安全性は?
二酸化チタンは化粧品や日焼け止めなど、肌に直接塗り込むものにも使用されています。
ただ、これらのものは選び方を間違えると、紫外線は防いでくれても肌を酸化させてしまう恐れがあります。
まず、二酸化チタンは紫外線に触れると、活性酸素を生成する性質があります。
この活性酸素は、シミやしわ、乾燥など、肌を老化させる原因になるとされています。
その上、ナノ粒子の二酸化チタンは、普通の二酸化チタンに比べて肌の表面に触れる面積が大きいんです。
肌に触れる面積が大きければ大きいほど、肌を酸化させる力がより強くなってしまうんです。
肌を酸化させないためには、ナノ粒子状の二酸化チタンが使用されていない化粧品を選ぶ、もしくは活性酸素が生成されるのを防ぐために、二酸化チタンの周りを別の物質でコーティングしているものを選ぶと安全ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
食品添加物の着色料として使用されている二酸化チタン(酸化チタン)ですが、食品だけでなく化粧品などにも使用されているんです。
ただし、高い発がん性や妊娠合併症、アルツハイマーなどの危険性もささやかれていて、その安全性は確立していません。
化粧品だと、日焼け止めやファンデーション、ホワイトニング効果がある歯磨き粉などに含まれています。
口から摂り入れるものだと、ホワイトチョコレートやマシュマロなどの白い食品、白いカプセルのサプリメントなどを摂取するときは、原材料名や成分をチェックしましょう。
摂り過ぎに注意し、できるだけ避ける方がいいでしょう。