コラーゲンの種類・特徴は?型による効果の違い、食品から摂取できる?
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コラーゲンは、美容効果がある化粧品などに使われる成分として知られています。
ただ、一口にコラーゲンと言っても、さまざまな種類があることを知っていますか?
今回は、
- 19種類の型があるコラーゲン
- 食品や化粧品で使われているコラーゲンの種類
- 美容成分のコラーゲンの種類
についてお伝えします。
また、食品からの摂取についてや動物由来・魚由来の違いとコラーゲンの種類、1型2型3型など型による効果や特徴なども説明します。
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目次
そもそも、コラーゲンとは?食品から摂取できる?
まず、コラーゲンとは、たんぱく質の一種です。
コラーゲンは、皮膚や骨、軟骨などを形成するために、人間に必要不可欠な「たんぱく質」なんです。
体内を構成するたんぱく質の約30%が「コラーゲン」と言われています。
また、皮膚の約70%はコラーゲンで、ハリや弾力を保つ役目を担っています。
コラーゲンは、食品からの摂取も可能です。
動物性食品なら、豚バラ肉などの豚肉や豚足、鶏の皮や手羽先、牛すじや軟骨などに含まれています。
豚や牛、鶏の骨を煮込んで作る豚骨ラーメンのスープなどにも豊富に含まれているそうです。
海洋性食品であれば、魚類の皮やうなぎ、海老、なまこ、ふかひれ、エイヒレなどに含まれています。
その他の食品であれば、ゼラチンやゼリー、プリンなどにも含まれています。
意外と、コラーゲンが含まれている食品は多いんです。
1日に必要なコラーゲンの量は、5,000mg(5g)~10,000mg(10g)と言われています。
100g当たりのコラーゲンの量はおよそ、
- 鳥の手羽先:1,550mg
- 牛すじ:4,980mg
- うなぎ:5,530mg
- フカヒレ:9,920mg
となっています。
コラーゲンが多く含まれる食品は、カロリーが高かったり、値段が高かったりしますよね。
現在、多くのコラーゲン配合サプリメントが販売されています。
サプリでコラーゲンを上手に摂取することも可能です。
コラーゲンの種類はどのくらいある?
人間の身体を形成するコラーゲンは、現在確認されているだけで19種類も型があるんです。
型は、アミノ酸のつながりの組み合わせによって分類され、I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲンといったように、型分けされています。
代表的なコラーゲンは、I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、IV型コラーゲン、V型コラーゲンの5種類です。
現在、化粧品やサプリメントに配合されているコラーゲンは、I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲンが主流となっています。
型による効果の違いや特徴
では、それぞれのコラーゲンには、どんな特徴があってどんな役割を担っているのでしょうか?
先程説明した代表的な5種類の特徴や効果を説明します。
I型コラーゲン
1型コラーゲンは、上の図のように線維性で体内にもっとも多く存在しているコラーゲンです。
皮膚や骨を形成する役割を担っています。
弾力性を持たせる働きがあり、コラーゲンと聞いて一般の人が普通に想像するコラーゲンはこの1型コラーゲンです。
化粧品やサプリメントに配合されているコラーゲンは、1型コラーゲンが多くなっています。
II型コラーゲン
線維性コラーゲンで、主に関節や軟骨に存在しています。
目の角膜や眼球の硝子体(しょうしたい)もこの2型コラーゲンで形成しています。
関節をサポートするサプリメントは、2型コラーゲンが配合されていることが多いです。
III型コラーゲン
細い線維を持つ線維性コラーゲンです。
3型コラーゲンが持つ細い線維が組織柔軟性を与えることができ、主に臓器に存在しているコラーゲンです。
赤ちゃんの肌にも多く存在していると言われ、若々しさと健康維持に必要なコラーゲンで、食べ物やサプリメントから摂るのは難しいと言われています。
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IV型コラーゲン
この5種類の中では、唯一の非線維性コラーゲンです。
基底膜に存在していて、皮膚の「表皮」と「真皮」をつなぎとめる働きを持っています。
V型コラーゲン
線維性コラーゲンで1型コラーゲン、3型コラーゲンが存在している組織に微量に存在しています。
血管や胎盤、消化器や呼吸器などの平滑筋(へいかつきん)にも存在しています。
コラーゲン食品や化粧品の「動物由来」と「魚由来」の違い
食品や化粧品に含まれているコラーゲンには、動物由来のコラーゲン(豚、鶏、牛など)と魚由来のコラーゲン(魚介類など)がありますが、何が違うのか気になりますよね。
含まれているアミノ酸のバランス、カロリーには大きな違いはありません。
ただ、安定性を担っているコラーゲンの主要な成分「ヒドロキシプロリン」は、動物性コラーゲンの方が2倍も多く含まれています。
こちらもコラーゲンの主要な成分「プロリン」と「ヒドロキシプロリン」が体内で結合すると「プロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)」になりますが、これも動物性コラーゲンの方が2倍以上多く血液中に存在するとされています。
マウスの実験では、プロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)は、線維芽細胞(ハリやツヤのある肌を維持する大切な細胞)の増殖を促進することが明らかになっています。
また、30代以上になると、ほとんどの方が皮脂膜を作ることができなくなるとされています。
動物性コラーゲンの方が皮脂の分泌がいい傾向にあり、皮脂の分泌によって皮脂膜の形成を助長しやすくなるとされています。
しかし、一般的に魚由来の方が、動物由来よりも低分子なので吸収率が高いと言われています。
安全性も、魚由来は、アレルギーが少なく危険性が少ない傾向があるとされています。
食品や化粧品で使われるコラーゲンの種類の効果や特徴
食品や化粧品で使われているコラーゲンにも様々な種類があり、種類によって効果や特徴も違います。
ゼラチン
誰もが知っているコラーゲンの一つですね。
ゼラチンの構成はコラーゲンと同じで、ゼラチンはコラーゲンを基にして作られているんです。
ただ、コラーゲンよりも安価で手軽に手に入るため、料理など日頃から使用することができます。
アミノ酸混合物(コラーゲンアミノ酸)
コラーゲンは、アミノ酸で構成されています。
アミノ酸混合物とは、コラーゲンを構成しているアミノ酸と同じ比率でアミノ酸を混合したもののことを指します。
水溶性コラーゲン
コラーゲンの構造を壊さず、酵素を使って低温で溶かしたコラーゲン水溶液です。
高温で溶かすとゼラチンになってしまうので、低温で溶かすのがポイント。
コラーゲンの純度が高く、粘りが強い特徴があります。
コラーゲンペプチド(加水分解コラーゲン・低分子コラーゲン)
コラーゲンペプチドとは、ゼラチンを分解して低分子化したもののことを指します。
低分子化されていることによって体内での吸収率が上がり、それによってコラーゲンを効率良く豊富に摂取することができます。
アテロコラーゲン
アテロコラーゲンは、飲むコラーゲンとも呼ばれています。
消化吸収がゆっくりのため、身体への負担が軽減されるとされています。
また、腸の隙間に入り込んで腸管免疫を刺激することで、免疫力を向上させる効果があります。
トリペプチドコラーゲン
コラーゲンの中でも一番の美容効果を持つと言われているコラーゲンです。
低分子化されていて、吸収速度に優れています。
腸管から吸収して、直接肌へ届けることができるんです。
非変性II型コラーゲン
非変性とは、変形していないもののことを指します。
動物などに含まれているII型コラーゲンは、抽出すると変形してしまうことが多いです。
ただ、特殊な抽出方法を用いることによって、人間の身体に存在しているII型コラーゲンと近い形をしたII型コラーゲンを「非変性II型コラーゲン」と呼びます。
化粧品やサプリの美容成分コラーゲンの種類、効果や特徴
化粧品やサプリに含まれている美容成分のコラーゲンにも種類があります。
コラーゲン配合の化粧品やサプリを選ぶ時、パッケージに色々なコラーゲンの名前を見かけませんか?
これらは、種類によって効果はどう違うのでしょうか?
それぞれのコラーゲンが持つ特徴や効果を見てみましょう。
動物性コラーゲン
豚や牛、鶏から抽出されるコラーゲンの一種です。
豚バラ肉などの豚肉や牛すじ、鶏の皮や手羽先などに含まれています。
現在は、動物性コラーゲン配合の化粧品やサプリには、豚コラーゲンが多く使われています。
狂牛病(BSE)が発生してからは、牛コラーゲンの使用は禁止となりました。
鶏コラーゲンは、関節をサポートするII型コラーゲンを多く含んでいます。
動物性コラーゲンは、分子構造が複雑で分解に時間がかかる上、分子量が大きいことで吸収されにくい傾向にあります。
海洋性コラーゲン
魚類の皮や骨、うろこなどから抽出でき、フィッシュコラーゲンやマリンコラーゲンなどと呼ばれています。
食品であれば、海老やウナギ、ふかひれやエイヒレなどに含まれています。
海洋性コラーゲンは分子が小さく、消化吸収や体内への吸収率に優れています。
アレルギーが少ない上にカロリーも低く、純度も高いため比較的安全性が高いとされています。
ただし、臭いが強いものが多い傾向にあります。
臭いを消すために、添加物が多く含まれていたり、安価なウロコ由来のものは塩酸でウロコを溶かしている場合もあったりするようです。
一般的に海洋性コラーゲンは、天然魚皮由来が高品質とされています。
生コラーゲン
生コラーゲンとは、皮膚に存在するI型コラーゲンと同じ構造で作られたコラーゲンのことを指します。
製造過程で加熱しないため、コラーゲンが本来持つ効果を実感できるんです。
ヒト型コラーゲン
蚕(かいこ)の卵に人間の遺伝子を埋め込み、そうして遺伝子を組み替えた蚕が紡ぐ糸から抽出します。
人間の皮膚へ馴染みやすく、保湿力や浸透力がとても高いんです。
植物性コラーゲン
この植物コラーゲンですが、実質的には植物コラーゲンというものは存在しません。
そもそも、コラーゲンとは動物に存在するとされるたんぱく質の一種であるため、植物には存在しないんです。
ただ、大豆などの植物から抽出される成分でコラーゲンとよく似た働きをする成分があります。
植物性コラーゲンは保水力に長けていて、食品よりも化粧品に用いられることが多いです。
まとめ
いかがでしたか?
コラーゲンには様々なアプローチからの種類があり、その型や種類によって特徴や得られる効果も違うんですね。
コラーゲンは食品からでも摂取できますが、コラーゲンが含まれる食品というのはカロリーが高いものが多いです。
過剰摂取は避けるようにし、サプリメントや化粧品を上手く使いましょう。
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