人工甘味料?ステビアとは?副作用や危険性、ハーブの効能や安全性
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あなたは、食品添加物の一つであるステビアをご存知ですか?
ステビアは、古くから南米ではハーブとして扱われていました。
日本では、低カロリーの甘味料として有名ですよね。
アメリカでは「使用を禁止されている」と言われていますが、危険な食品添加物なのでしょうか?
そこで今回は、ステビアの副作用や危険性、妊婦や子供の摂取、ハーブとしての効能について説明します。
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目次
人工甘味料?ステビアとは?
ステビアとは、ハーブとしても扱われている南アメリカ原産のキク科の植物です。
南アメリカでは、400年以上も前から、マテ茶の甘い味付けとして利用されていた歴史があります。
甘味料としては、1971年に、日本の企業により世界で初めて商品化された、日本発の甘味料。
人工甘味料だと思われがちですが、植物由来の天然甘味料なんです。
甘さは、砂糖の200~300倍なので、ほんの少しの量で甘さを出すことができます。
低カロリーの甘味料で甘味料でありながら虫歯の原因になりにくいという特徴があり、血糖値も上昇しにくいことから糖尿病の方など血糖値が気になる方でも摂取しやすい甘味料です。
ただし、味に問題がありクセがあるとされています。
ステビアは砂糖との相性がいいため、ステビアの良くない味をカバーするために、砂糖をはじめとした他の甘味料と合わせて使用されることが多いです。
アイスクリームやお菓子、ジュース、タレ類、インスタント食品など、多くの食べ物の甘味料として使用されています。
食品の原材料名には、
- 甘味料(ステビア抽出物)
- 甘味料(ステビア)
- 甘味料(ステビアエキス)
- 甘味料(ステビオシド)
- 甘味料(レバウディオシド)
- 甘味料(レバウディオシドサイド)
と表示されています。
発がん性は?ステビアの副作用や危険性
人工甘味料には、発がん性が疑われているものもあるので、ステビアにも発がん性があるのか気になりますよね。
発がん性などの危険性も現在では報告されておらず、現状では安全性の高い食品添加物であるとして扱われています。
古代ペルーでは、ステビアは避妊に効果があるとされ、避妊薬としても使用されていました。
1968年には科学雑誌「サイエンス」で、「ラットにステビアのエキスを投与したところ妊娠率の低下が認められた」という論文が掲載されたことがありました。
ただ、現代では避妊薬としての効果はないとも言われ、2004年6月にWHO(世界保健機構)とFAO(国際連合食糧農業機関)の世界機関から安全宣言が出されました。
そう言われている今でも、「避妊薬としての効果があることで、妊娠しにくくなる」と言っている研究者もいます。
しかし、食品添加物のステビアは甘さが砂糖の200~300倍で、ほんの少しの使用量になるため、過剰摂取しない限り大丈夫だと言えます。
ただ、1900年代に行われた動物試験などでは、さまざまな危険性が疑われていました。
まずは染色体や遺伝子を損傷させて形質を変えてしまう変異原性。
このラットを使った試験ではステビアの代謝物であるステビオールに陽性が確認されたそうです。
ステビア抽出物を用いて行われた慢性毒性と発がん性を確認する動物実験では、繰り返し投与することで生殖毒性が確認されたんです。
しかし、その後も多くの実験が繰り返され、安全性が有利になってきました。
ステビアは、2008年にアメリカの食品医薬品局(日本だと厚生労働省)から、GRAS認定(食品添加物に与えられる安全基準合格証)を受けました。
現状では、特に大きな健康被害はないとされていますが、実験の結果を見る限り完全に安全であるとは言い難いと思われます。
ただ、現状で大きな健康被害は報告されていないため、気になる方は少し摂取を控えてみるというのがいいでしょう。
アメリカは禁止?海外のステビア認可状況
ステビアはアメリカでは禁止だと思われていますが、現在の海外でのステビア認可状況はどうなのでしょうか?
2008年12月までは、日本、台湾、マレーシア、韓国などでは、食品添加物として認可されていました。
アメリカやEUなどでは、安全性の実験が繰り返されていて、なかなか認可されませんでした。
この背景には、アメリカやEUの甘味料業界の反対もあったようです。
しかし、2008年12月にアメリカはGRAS認定を受け、2011年にEUでも食品添加物として認可されました。
ステビアは現在、アメリカでは禁止されておらず、食品添加物として使用されています。
一日の摂取許容量は、4mg/kg体重/日とされています。
体重が50kgの人であれば、1日に0.2gまでということですね。
ステビアは妊婦や子供が摂取しても大丈夫?
ステビアは流産や奇形などの危険性は、限りなく低いと言われています。
しかし、安全性の十分なデータがないので、妊娠中や子供の大量摂取は避けた方がいいでしょう。
基本的に、妊婦さんや子供に食品添加物は、あまりおすすめできません。
ステビアは、意外とさまざまな食品に含まれているんです。
加工食品やスナック菓子などのお菓子、清涼飲料水にも含まれています。
ステビアそのものには流産や奇形の危険性も低く比較的安全ですが、他の食品添加物はどうでしょうか。
ステビア以外の甘味料や保存料、酸味料や着色料など、妊婦の摂取が好ましくない食品添加物もありますよね。
加工食品やお菓子、清涼飲料水には、ステビア以外の食品添加物も含まれているんです。
ステビアだけでなく、他に含まれている食品添加物にも気を配ってみましょう。
また、ステビアのように危険性の低いものであったとしても、体内に蓄積すれば悪影響を及ぼす可能性があるため、過剰摂取は禁物ですよ。
ステビアのハーブとしての効能
ハーブとしては、糖尿病や高血圧の治療や二日酔い、精神的疲労の強壮剤などの効能があるとされています。
ステビアのハーブは血糖値が上昇しにくいことで、糖尿病療養食にも取り入れられています。
甘味料でありながら腸内で吸収されずにそのまま排泄されるため、砂糖など他の甘味料のように血糖値が急激に上昇することを防止できます。
その上、血糖値を下げる効果もあるため、高血糖で悩んでいる方におすすめです。
また、血糖値が上昇しにくいことでステビアと一緒に摂取した成分や物質が、脂肪として蓄積されにくくなるというダイエット効果も期待できます。
しかし、糖尿病治療薬と併用すると副作用が起こる可能性があるので、ステビアのハーブを摂り入れる場合はかかりつけの医師に相談しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
古代ペルーでハーブとして使用されていた甘味料のステビアには、血糖値の上昇防止やダイエットに効果があるんです。
現状では、安全性の高い食品添加物と言われています。
しかし、昔は避妊薬としても使用されていたため、ステビアには妊娠しにくくなるという危険性や副作用の疑いがはっきりしていません。
アメリカやEUでは、動物による安全性実験で様々な危険性が指摘されていましたが、現在は食品添加物として認可されています。
安全性が認められていますが、妊婦さんや子供は特に、摂取する場合はステビアと一緒に含まれている他の食品添加物にも気を配り、過剰摂取にならないように気を付けましょう。
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